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2009年7月

インフォームドチョイス

前回インフォームドコンセントのお話をしました。

一番分かりやすい例が病院で手術を受ける場合です。
何やら承諾書のような物にサインさせられます。
これは医師側も十分な治療方針の説明や、今後起こりえるリスク等も説明した上で、患者さんが手術を受けるか受けないかの自己判断を迫られている訳です。
これはなかなか勇気のいる判断で、特に命にかかわる手術の場合はもう「先生にお任せします」と言う以外ないですよね。

歯科の場合に戻りましょう。
歯科医療でも、神経血管に近い場所に埋まっている親知らずの抜歯や、インプラント手術の場合等は上記と同じようなケースと言えましょう。
ただ歯科の場合は、入れ歯にするかブリッジにするか、はたまたインプラントにするかの選択や、グラグラになってしまった歯を抜歯するかもう少し使うかの選択、差し歯や入れ歯を保険で作るか自費にするかの選択等が大部分です。

このように幾つかの選択肢から患者さんが主体的に治療方針を選ぶ事を特にインフォームドチョイスと呼びます。

これは当院では多く採用されていて、患者さんは治療方針を選ぶ権利を持っています
つまりどんなにグラグラになってしまった歯でも、絶対に抜かなければいけない、と言う事はないのです。
当院は患者さんそれぞれが持っている価値観を大切にしています。
個々の価値観に基づいた治療方針を提案しています。

インフォームドコンセント

皆さんはインフォームドコンセント(IC)という言葉を聞いた事がありますか?

PCでこの画面を見ている方ならウィキペディアや、もう既に広辞苑にもカタカナ英語として載っていますので、ご存知の方は多いと思います。2-06-25

これは「治療や処置に先立って、十分な説明や情報を医師から受け、患者さんはその治療方針を十分に理解した上で合意する。」という意味です。

ここでの「合意」とは、医者・患者双方の意見の一致(コンセンサス)と言う意味で、決して提案された治療方針を患者さんが一方的に受け入れると言う事ではありません。

ですから治療方針の説明の後、その提案を患者さんが「拒否」し、医師側がそれを受け入れた場合は、立派なICの確立と言う事になります。

逆に患者さんが説明を良く聞こうとせず、「早く治したいので先生に全部お任せします。」等と言った場合や、医師が説得して保険の利かない高額な前歯の治療や、インプラントに半ば強制的に同意させるような態度は不十分なICの例です。

当院ではこのインフォームドコンセントを大切に考えています。
治療方針や治療内容の説明に多くの時間をかけています。

はじめまして。

はじめまして。
院長の鈴木雅幹(まさもと)です。
これから1週間に1回程度、ブログをスタートしようと思います。
雑感的な内容になると思いますが、よろしければお読みになって下さい。

当院は昭和30年4月に先代である私の父がこの地で開業し、
私は二代目となります。
ですから50年以上の間、江東区南砂を中心とした患者さんと
お付き合いをさせていただいている事になります。
ちなみに私はこの地を引き継いで今年で25年目です。

今後はこのブログで患者さんが疑問に思う歯科の事について、
私なりのコメントを載せていければと思っていますので、ご期待下さい!

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